小林事務所便り (2000/9/30) アーカイヴ
1. はじめに
20世紀最後のシドニーオリンピックも終わり、本格的な秋に入ってまいりました。
日本勢も多いに活躍して、たくさんの感動を与えてくれました。私達も選手に負けず頑張りましょう。
2. 労働経済から
労働省が発表した調査によりますと過去3年間に給与のうち能力給部分、業績給・成果給部分を拡大したと答えた企業がいずれも15%に達し、定期昇給を廃止した企業も10.5%にのぼりました。
同省は「生産性を高めるため、従業員のやる気を刺激する制度を拡充する企業が増えている」とみています。
3. 社会問題から
介護保険料の納付猶予を厚生省に申請した健保組合が、670組合と全健保組合の4割弱に達したことが明らかになりました。
改正健康保険法案の廃案により、保険料率の上限が改定されず、上限に触れる恐れのある健保組合が7月から予定していた介護保険料を徴収できなくなったためのようです。
4. トピックス
平成12年版の労働白書が発刊されました。その主な内容として、①完全失業率が既往最高の4.9%になるなど、雇用・失業情勢は依然として厳しいものになっていること。②依然として企業の雇用過剰感が高いこと。③非自発的離職失業者が過去最高の水準で推移していること。④所定内給与がはじめて減少したこと。⑤主要企業の春季賃上げ率が最も低い数字になったこと。⑥死傷災害と業務上の疾病が引き続き減少したこと。他となっています。
2000年9月30日 12:00 AM カテゴリー: 旧小林事務所便り